入社動機について
専門分野で“自らが商品となる”喜びを想像できた。
確認検査機関という肩書に惹かれたのがきっかけです。建築を学んだ学生は、設計や施工といった職業に進む人が大半ですが、私はもっとニッチな分野に進みたいという思いがありました。就職活動を進める中で確認検査機関を知り、聞き馴染みのない職業に興味を持ちました。確認検査機関は、建物を商品としているのではなく、高い技術力とお客様への対応力を持った審査者自身が商品といっても差支えありません。それは、学生のころから自己研鑽に励んでいた私にとって強く共感できたこと。中でも日本ERIは、社員のほとんどが一級建築士をはじめとする建築関連の資格を取得している技術者集団であり、かつ、積極的に新卒を採用していたため、ここしかないと思い志望しました。
現在の仕事、ミッションについて
1年目から多様な審査業務に関わり、知識と技術を磨く毎日。
業務の中心である住宅性能評価は、住宅の耐震性能や劣化対策性能、省エネルギー性能などを評価し、住宅の性能を証明する為の制度です。住宅性能が高い場合は保険料の割引や税制優遇を受けることができます。審査には専門的な知識が必要であり、度重なる法改正にも対応する必要があるため、日々の勉強が欠かせません。現在は住宅性能評価業務を中心に省エネ関連業務にも関わっております。
デスクワークだけでなく現場検査での貴重な経験も。
社内で審査を行う日もあれば、施工現場へ出向き、図面で審査した性能を満たしているかどうか検査に同行する日もあります。現場検査の同行は、現在は月に1～2回程度で半日は現場、残りの時間は社内で通常の審査業務を行う流れです。検査となると、社内で図面や情報を確認して審査するのとは全く違い、実際に形になったものをこの目で見るチャンス。見るだけでなく、施工現場で感じる空気も独特ですから、新しい知識や経験を身に付ける上で、非常に刺激的です。
やりがいについて
資料を読み返す回数が減るのは、成長の証。
今のやりがいは、日々ステップアップを実感することですね。規模や構造、計画といった物件の特徴と、耐震性能や省エネルギー性能などの評価する項目が物件によってさまざまで、審査に必要な技術も異なります。はじめは審査できる物件は限られていましたし、覚えることが多かったので、分厚い資料を読みながら審査をしていました。多くの物件に触れて少しずつ技術が身についてくると資料を読み返す回数が減っていき、さらに難しい物件に着手することになります。そこでまた新しい資料を開き、勉強がはじまる。どんどん前に進んでいるようで、嬉しいです。
難易度の高い仕事にも挑戦できる喜び。
嬉しいと言えば、審査業務をフォローしてくれていた先輩から「戦力になってきたね！」と言葉を掛けてもらえるようになりました。自分だけで完結できる物件も増えてきたので、現在は「構造の審査」という新しい領域にも挑戦中。まだ今は先輩たちのサポートが必要だったり、施工現場の知識が必要であったりと、なかなか手強い状況。普段の評価業務とは違う角度からのアプローチや視野の広さが求められる分、さらなるスキルアップができると確信しているので、案件があれば積極的に「やりたいです」と立候補しています。
ご自身が担当した印象的な案件について
悔しい結果がもたらした、新たな成長機会。
ある時にタワーマンションを検査したことですね。あまりに大きな現場でしたので、いくつかの班にわかれて検査を行うため、当時入社してわずか数ヶ月だった私も参加することに。上司との事前準備を入念に行ったのですが、いざ現場に立つと、それはまるで別世界。設備屋さん、現場監督さんといった建築に関わる大勢の方々が見ている前で、本来であれば、自分も検査員の補助として、みなさんに指示をして場を仕切らなければならない。
しかし、私は現場の雰囲気にすっかり圧倒されてしまい、予定通りに進めることができませんでした。最終的には上司や現場の方のサポートで無事に検査を完了できましたが、悔いの残る結果となりました。もっと場数を踏み、今後は検査員らしく振舞えるように成長していきたいです。
今後の目標について
インプットするやりがいで満足せず、アウトプットまでできるように。
ステップアップすることが今の私のやりがいですが、最終的には、得た技術や知識を展開したり、誰に何を聞かれても的確に答えられるようになったりと、アウトプットしていける存在になりたいです。今はお客様から問い合わせがあっても、先輩方のサポートを受けながら、なんとか回答している状態。自分の力だけで解決できるようになったなら、お客様からいただける感謝の言葉もきっと何倍も嬉しく感じるんだろうなぁと思います。まずは、現在取り組んでいることを積み重ね、技術を磨いて自信をつけていきたいですね。
